今日は、寒い一日ですね。
夕方には、アラレが降っていました。
こんな日は、何もしたくありません。
でも、こんな日も、ここ香川県には、四国のお遍路道を歩いていらっしゃる方がいます。
今日、出会った方は、東北で農家をされている60歳ぐらいの男性。
数種類の果物を栽培されているそうです。
ラジオの取材ではなく、プライベートで話を聞かせていただきました。
歩き遍路の目的は、
【ご自分の体力を試している】とのこと。
「まあ、健康と観光かな~。宗教心は殆どないよ。もちろん、お参りする時は手を合わせるけどね。」
と東北弁交じりの言葉で、その後、補足して話して下さいました。
もう、四国遍路は5回目。田畑で鍛えたであろう身軽な身体とキリッとした優しい笑顔が印象的。
どんな風に田畑や果樹、自然と向き合ってきたか、その芯の強さや誠実さが伝わって来ました。
東北から歩き遍路に来て、<宗教心は殆どないよ。>とおっしゃったその姿に、
「そうでしょうね。」と、すんなりと納得させられる大きな器の持ち主でした。
遍路の目的で良く言われている【自分探し】は、とっくに済まされているのか、
そんなこと考えたこともないのか。。。毎日、向き合っている大地が教えてくれるのか。。。
神仏を崇め天を仰ぎ見るのではなく、まさしく、ワンネス。
仏様でも、正面から向き合ってご挨拶。
手を合わせるのは、笑顔や会釈やウインクのようなもの。
ちょっと、軽く書きすぎましたか?
でも、宇宙とのワンネスって、こんな感じなんだろうな~
カッコいいにもほどがある
それと、もう一つ、
「最近は、本物のお寺が少なくなったね。」
とも、おっしゃっていました。
「そうですね・・・。」
私は、小さくなりながら、そう答えるしかありませんでした。
そして、力強く去って行かれる後ろ姿に、ありったけの【愛と光】を送らせていただきました。
それが、お話を聞かせていただいた私の精一杯のお礼です。
時間にするとほんの数分の出会い。この会話に5分も掛かってません。
本当に、ありがとうございました
また、大きなものを頂きました。