街の景色にさくら色が増えて来ました。
私が大好きな桜の木も、もうじき、満開です。
(ある個人の方のお庭の木。春になると車で通りながらいつも見ています。)
一昨日、見た光景です。
とってもお天気の良い、青空が眩しい一日。
歩き遍路さんも良く見かけました。
最近では、外国人遍路さんも珍しくありません。
ある遍路休憩所(東屋になって、自由に休憩できる場所)のベンチに、
ホームレスの方(年配の男性)が座って休憩・・・。
そこに、白人の若い男性遍路さんが近づいて行きます。
その方も、休憩を取るのかな~と思って見ていたら、
そのホームレスの男性に何かを渡していました。
渡された方は、少し驚いた顔をしていましたが、
そのまま、手を合わせて、ソレを受け取りました。
そして、渡した方も手を合わせています。
そして、白人お遍路さんは、また、歩き始めました。
歩き始めてからも、ホームレスの男性に目を配り、
ジェスチャーで、物を食べるマネをして見せました。
きっと、渡したものは食べ物で、それを「食べてね」と
もう一度、伝えたのです。
とても、爽やかな満たされた笑顔をしながら・・。
ホームレスの男性も、驚きの表情から何かがストンと落ちたような柔和な顔に
変わっていました。
さっきまで、自分が見たこの光景をすっかり忘れていました。
一昨日、昨日と少し忙しかったので、このことをゆっくりと思い起こすことが
出来ずにいました。
良かった。思い出せて。
施すものも、施されるものも、この世にはいない。
という話をある所で聞いたことがあります。
白人お遍路さんが渡したものも、どこかで受けたお接待の品だったかもしれません。
分かち合った結果が、あの時の二人の表情だったのだと思います。
とても、満たされた幸福に満ちた一日になったことでしょう。
その様子を見させてもらえた私もです。
ありがとうございます