先日、海辺でマイクを持って、

「夏の終わりに思うこと」というテーマで、インタビューを収録していた時のこと。


海辺で、腰の丸まった笑顔の可愛いおばあちゃんを発見。


話しかけてみると、おばあちゃんの第一声に私は、

「え~~~~~~~!!」と、思わず叫びました。



<私ね、今85歳で長野市から来てね、初めての海なの。>


どこかに行く車の中から遠くに見える海を眺めたことはあったそうですが、

海辺に来たのも、海水に足をつけたのも、その日が初めて。


早速、お願いしてラジオ収録をさせていただいたのですが、


海に来れたこと、海水に浸かったことを

「うれし~~。」「きもちいい~。」

という言葉で表現してくれるのですが、

あんなに心底気持ちのこもった「うれし~~」「きもちいい~。」は、

もう、この先聞けないかもって思うほどの無邪気さでした。



穏やかに打ち寄せる波の音とともにおばあちゃんの声を録音し、

お礼を言って帰る時に、おばあちゃんは、言いました。


「私は、もう少し遊んでいくわね。」って。


そして、ドッコイショって立ち上がり、海水が少し浸かる波打ち際まで歩き、

波と砂の感触を足に感じながら、嬉しそうに、子どものままの姿で微笑んでいました。




世界中の海を知らない人たちに、海を知ってもらいたい。

世界中の雪を知らない人たちに、雪を知ってもらいたい。

だって、知らないことを知ると、あんなに無邪気になれるんだから。

幸せも平和も自分の中の真実も、知ると、あんなに無邪気になれるよ。

私も、まだまだ知りたいな。



夏の終わりに、私の思うこと。